制作者からひとこと

構想三年、やっと完成致しました。思えば、監修の三木紀人先生と平家物語の映像化の企画をお話したのは、週刊朝日誌上に宮尾登美子さんが「宮尾本 平家物語」の連載を開始した年であったと記憶しております。今では、日本経済新聞に池宮彰一郎さんが「平家」を連載中、古典芸能の分野でも能・歌舞伎・平曲などにおいて平家ものが好評を博しております。平家物語の時代は、現代と通じるものがあるのでしょうか。

物語に関わる全国の風景、平家伝説地のいくつかを訪ね、美しく珍しい映像も収録しました。京都・奈良・鎌倉など主要な地はもちろん、平泉、房総、埼玉県各地、木曽、北陸、熊野、瀬戸内海各地、落折、祖谷山、椎葉、硫黄島など時間をかけて撮影しました。また、ふだん見ることの難しい絵巻などの貴重な資料映像もたくさん収録されています。

平家琵琶（須田誠舟氏蔵）

能・謡曲の櫻間眞理氏、平曲の須田誠舟氏にはお忙しい中、この作品のためにわざわざご出演いただきました。貴重な能・謡曲と平曲の演奏を目と耳で鑑賞していただきたい。また、朗読は幸田弘子氏、平野啓子氏、解説は平田悦朗氏にお願いいたしました。味わい深い、美しい日本語をたっぷりお聴きいただけます。

生徒用・指導用教材として最適なシリーズです！
�@貴重な資料映像と朗読・解説により平家物語への理解と興味・関心を深めることができます。
�A一流の朗読を聴くことにより、平家物語の名文、日本語の美しさを味わえます。
�B解説により朗読部分とその場面および物語の流れが理解できます。
�C教科書の補助教材として授業で活用できます。
�D平家物語の登場人物を調べる学習に役立ちます。
�E平家物語の登場人物と各地域のかかわりが理解でき、地域学習に役立ちます。
�F平家伝説についての学習へも発展、応用できます。
�G日本の伝統芸能(能・平曲・管弦舞楽)が鑑賞できます。
�H日本の古典文学に対する興味・関心への導入に役立ちます。