クリックしてください クリックしてください

クリックしてください

クリックしてください クリックしてください クリックしてください

松尾芭蕉が著した紀行文学の最高傑作「おくのほそ道」をアニメでたどります。教科書でお馴染みの「序章」「平泉」を中心に「那須」「遊行柳」「白河」「松島」「尿前」「尾花沢」「立石寺」「最上川」「越後路」「大垣」を描いていきます。芭蕉が出会った各地の人々と風景、中世の歴史と人物への想いなどを興味深く紹介します。美しい映像は子どもたちに感動を与え、俳諧文学への興味と関心を引き出します。

「おくのほそ道」全行程の地図とその地で詠まれた俳句

「おくのほそ道」の俳句を声に出して読んでみよう(PDF版)

パッケージカバーデザイン


朗読箇所・収録句

序 章 月日は百代の過客にして、行かふ年もまた旅人なり。舟の上に生涯を浮かべ、馬の・・・
    草の戸も住み替はる代ぞ雛の家
那 須 かさねとは八重撫子の名なるべし
遊行柳 又、清水ながるゝの柳は、蘆野の里にありて、田の畔に残る。
    いづくのほどにやと思ひしを、今日此柳のかげにこそ立より侍つれ。
    田一枚植ゑて立ち去る柳かな
白 河 心許なき日数重るまゝに、白河の関にかゝりて、旅心定まりぬ。
平 泉 三代の栄耀一睡のうちにして、大門の跡は一里こなたにあり。秀衡が跡は田野になり・・・
    夏草や兵どもが夢の跡
    卯の花に兼房見ゆる白毛かな 
    兼ねて耳驚かしたる二堂開帳す。経堂は三将の像を残し、光堂は三代の棺を納め、三尊・・・
    五月雨の降り残してや光堂
尿 前 蚤虱馬の尿する枕もと
尾花沢 かれは富めるものなれども志いやしからず。都にも折々かよひて、さすがに旅の情を・・・
立石寺 閑かさや岩にしみ入る蝉の声
最上川 五月雨をあつめて早し最上川
越後路 荒海や佐渡によこたふ天の河
大 垣 旅の物うさもいまだやまざるに、長月六日になれば、伊勢の遷宮おがまんと又舟に・・・
    蛤のふたみにわかれ行く秋ぞ
    旅に病んで夢は枯れ野をかけ廻る



おくのほそ道への旅

元禄二年、松尾芭蕉はおくのほそ道の旅に出る。江戸から東北地方を回り大垣まで約二千四百キロ、そのほとんどを徒歩で行く旅であった。なぜそんな困難な旅に出たのであろうか。序章の朗読を交えて旅への覚悟を描く。

 

旅 立
千住から旅立つ芭蕉と曾良。見送る門人たち。古くから歌に詠まれたみちのくの名所への憧れ。芭蕉の思いはそれらの歌枕を実際に訪ね、素晴らしい歌を詠んだ先人たちの心に少しでも触れることでもあった。

可憐な少女かさね
那須野を行く芭蕉に馬を貸す親切な農民。あとを追う子ども二人。名を聞くと女の子が「か・さ・ね」と答える。優雅な名に曾良が一句。「かさねとは八重撫子の名なるべし」

あこがれの柳の木蔭
田植えの風景の中、芦野の里に遊行柳を訪ねる。聞こえてくる西行法師の歌「道の辺に清水流るる柳蔭しばしとてこそ立ちどまりつれ」。旅を愛し、一生を旅に過ごした西行をしばし偲ぶ・・・。気が付くと田植えも済み、辺りには誰もいない。芭蕉は「田一枚植ゑて立ち去る柳かな」の句を残して立ち去る。

白河から松島へ
白河の関を超えていよいよみちのくへ足を踏み入れ、松島へ到着。松島では、あまりの素晴らしさに芭蕉は句を詠むこともできなかったようである。

夏草や・・・
藤原氏が栄えた平泉の城跡を訪ね、忠臣の戦いぶりに想いをめぐらす。杜甫の歌が思い出され、涙を流す。五百年前の義経の最期を印象深く描いて中世の歴史へ思いを馳せ、広く知られた「おくのほそ道」きっての名文「平泉」を味わう。

雨中の光堂
藤原三代の棺を納め、三尊の仏を安置している光堂は四面を新たに囲われている。芭蕉と曾良が訪れたその光堂は五月雨の中に輝いていた。

尿前の関
芭蕉と曾良は鳴子温泉から尿前の関を超えて出羽の国へ向う。関の近くの封人(関所の番人)の家に泊まる。蚤と虱に悩まされる。

尾花沢の清風
紅花が美しい出羽の国尾花沢に入る。俳諧を通した古くからの友人で、紅花問屋を営む豪商、鈴木清風を訪ね、心からもてなされる。芭蕉には、この旅で地方に俳諧を広めたいという思いもあったことに触れる。

松尾芭蕉の生い立ち
伊賀国上野に生まれ、蕉風といわれる新しい俳諧を確立した芭蕉の生い立ちを簡潔に紹介する。

立石寺・最上川・越後路
「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」「五月雨をあつめて早し最上川」「荒海や佐渡によこたふ天の河」。有名な三句を美しいアニメーションで味わう。

大垣に到着
途中、病気の曾良と分かれて一人旅となった芭蕉も遂に大垣に到着。迎える門人たち。懐かしい曾良とも再会する。しかし、芭蕉はすぐに、また伊勢を目指して次の旅へと出発する。


結び
訪れた歌枕は時が移り、その跡も定かではないものもあった。しかし、昔を偲べるものもあり、古人の思いを確かめる思いであった。芭蕉は、この旅で不易流行という理念を生み出し、自らの句の新境地を開いていったのである。


わたくしたちがこの作品を制作しました
監修/三木紀人(お茶の水女子大学名誉教授・城西国際大学教授)
指導/岡田美也子(千葉敬愛短期大学助教授) 
声の出演/長 克己(芭蕉) 一条和矢(曾良) 小村哲生(弁慶) 戸部公爾(義経) 
廣田行生(兼房) 小関 一(農夫) 金光宣明(門人) 日比愛子(男の子) 
吉倉満里(女の子)  ナレーション/栗田ひづる
監督/高木 淳  演出/河内日出夫  脚本/岡部優子  音楽/島津秀雄  
絵コンテ/河内日出夫  キャラクターデザイン/緒方美枝子  作画監督/林 桂子  彩色設定/中島淑子  
音響監督/早瀬博雪  撮影/佐々木和宏 中村 紀 新山 聡 近藤哲平  
美術/小林プロダクション  美術監督/小林七郎  
原画/イー・カンミン 遠藤江美子 原田美保  動画/馬良動画有限公司 馮 E 
鄒 明霞 孫 健 李 薈 石井孝太郎 田中亮 佐藤恵 関 悦子  動画検査/江川陽司 長澤美奈子 原 鐡夫  
仕上/馬良動画有限公司 史 利超 符 小香 楊 麗霞 沙 莎 大浦聡子 碓井彩子 都甲晃子  
背景/嶋田昭夫 倉橋 隆 小田理恵 保坂由美  録音スタジオ/タバック  整音/立花康夫 藤村 聡
音響制作/サンオンキョー  効果音/鷲尾健太郎 フィズサウンドクリエーション  
ビデオ編集/峰尾研究所 十番スタジオ  制作管理/遠藤重夫  
制作デスク/小林正彦  編集/名取信一 貴村純美  制作協力/亜細亜堂  
デスク/荒川勇人  制作進行/高江一学  アニメーション制作/日本アニメーション
制作/音響映像システム  プロデューサー/中島順三 小村統一  エグゼクティブプロデューサー/西沢隆雄  
製作・著作/株式会社サン・エデュケーショナル


このページのTOPへ

 

サン・エデュケーショナルの作品は、全国の教材店・有名書店でもお買い求めいただけます。

 

株式会社サン・エデュケーショナル 
All rights  reserved by SUN EDUCATIONAL INC. Japan (c) since  2003